平原王墓(誰でも読めます)

弥生時代

平原王墓は、弥生時代後期の墓で、40面という大量の銅鏡が出土しています。出土した銅鏡の中からは直径46.5cmという当時としては最大級の銅鏡が出土しています。
当時の銅鏡は、とても貴重なもので、大きさもさることながら、その数も当時の墓としては特別なものです。
ここ糸島は、当時は伊都国と言われ、中国の魏志倭人伝にも登場する当時の邪馬台国連合を支える主要国の一員でした。糸島は、伊都の発音を今に残しています。
当時の海面は今より水位が高かったので、以下の図のように糸島の半島部は中央部のわずかな陸橋部のみで陸地とつながっていただけでした。
山までの平野部は広く、稲作に適した豊かな国と考えられます。今でも広い水田が見られ当時の面影があるように感じます。

魏志倭人伝によると、伊都国は、中国の使節団が当時の倭に来る際に、必ず留まる場所で、かつ、邪馬台国連合内の各国を監察する”一大率”なる官僚が配置されていた場所となっており、ひときわ重要な位置づけの国と記されています。
その王墓であり、多数の副葬品が埋葬された平原王墓の被葬者は、とても重要な人物だったと考えられます。また、この墓は女性が葬られたものと考えられています。
出土した副葬品の中からガラス製の耳璫(ピアス)が発見されたからです。耳璫は、中国、漢の時代、貴族の女性が身に着けるものだからです。
女王が葬られた墓、平原王墓。時代的にも邪馬台国の時代と近く、卑弥呼の墓との説もあります。邪馬台国の場所は分かっていませんが、
連合国家であった事から伊都国から女王が選出され、卑弥呼となり、死亡した時には故郷の伊都国に葬られ、その墓が平原王墓という説もあります。
近くの伊都国歴史博物館には、伊都国に関する多くの資料を見る事ができます。
平原王墓に行った折には、是非、立ち寄ってください。

アクセス

 博多駅から

  ■博多駅

   19分(福岡地下鉄空港線 筑前前原行)

  ■姪浜

   16分(降車不要)

  ■波多江駅

   徒歩30分。

泊まる・温泉

近隣のおすすめホテルです。
天神駅から徒歩5分。ホテルアセント福岡。徒歩圏内に天然温泉 ゆの華あり。
シングル1人 \5,000~ (2019/10現在)

グルメ

毎年11月初旬~3月末に、糸島にはかき小屋ができておすすめです。以下の写真は、唐泊恵比須かき小屋です。
是非、お試しを!

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